2014-02-01から1ヶ月間の記事一覧

モンハン小説 『碧空の証』 #9

ユクモ農場――。 吊り橋を渡り終えたところに、2匹のオトモアイルーが並んで立っていた。一匹は黒猫アイルーのナナと、もう一匹は“若葉トラ”という毛並みのタイガだ。「あれ? タイガじゃん!? 久し振り!!」ソラがタイガに駆け寄る。「ヒドいニャ!! ボクを探し…

モンハン小説 『碧空の証』 #8

ユクモ村――。「とりあえず戻ってきたけど……どうするの?」橋を渡りながら、ソラがレオンに訊いた。「武器の訓練ができるような、広い場所に行きたいんだけどな」「うーん。あっ、それならユクモ農場がいいかなぁ」「ユクモ農場?」「うん。この村の農場だよ…

モンハン小説 『碧空の証』 #7

「あっ、師匠!! ナナちゃん!! おはよう!!」 温泉宿から出たレオンとナナを、ソラは笑顔で手を振りながら出迎えた。「おう、おはよう」「おはよ」「あの、報告があります。わたしの家に泊まってもいいそうです」「そうか、それはよかった。ずっと温泉宿に泊ま…

モンハン小説 『碧空の証』 #6

窓から入り込んでくる陽射しを受けて、レオンは目を覚ました。 彼がいるのは、ユクモ村の温泉宿の一室。昨晩から、彼のオトモアイルーであるナナと泊まっている。 レオンは布団に身を包まれたまま手を頭の上に伸ばし大きな欠伸をすると、掛布団を左手で払い…